常山 雫取 影向 化粧箱入り　　720ml

醸す人が心を澄ませ自然の声に耳をあずけながら発酵にそっと寄り添うとき
目には見えないはずの導きがふと輪郭を持ちお酒に宿ります。
精神を整え、技を研ぎ澄ませることで現れるそのひとしずくには
深い奥行とともに飲み手をやわらかく包むようなしなやかさがあります。

香りは、朝の茶畑を渡る風のように
若い木の皮のニュアンスをまといながら軽やかに動き
奥には白胡椒をひとつまみ添えたような立体感があります。

口にふくむと、水墨画の薄墨のようになめらかで
その中にあるお米の旨みが静かに濃淡を変えながら広がり
味わいの骨格をやさしく描きます。

冷やせば端正に、温度をゆるめると層がほどけて広がる
そんな移ろいを感じながら、杯を重ねるたびに
景色が変わるひとときを楽しめるのも「影向」ならでは。

開けたその日だけでなくゆっくりと変化をたのしめるのも魅力で
空気との出会いを経て重なりの深さを増していく精神の余白があります。
雨上がりのバルコニーに水滴が残る夕方
台所からふわりと夕餉の香りがただよう時間。

誰かといてもひとりでも、
心の温度がすっと整うようなひとときのまんなかで。

「影向」は、
見えないなにかにそっと導かれるような、
静かで深やかな余韻を残してくれる一杯です。


720ml...33000円(税込)
https://mimasu-sake.jp/products/detail/1006


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