にいだしぜんしゅ　生もと　たるざけ生詰　　　1800ml

生酛仕込みで、酵母は無添加。
蔵に棲みつく酵母たちの力だけでゆっくりと育てた しぜんしゅ を、
蔵元が持つ山の杉でつくった杉樽へ移し
落ち着いたところで手詰めしたお酒。

グラスに注ぐと、杉林の近くに立ったような
清々しい木の香りがふわりと広がります。
その香りは強すぎることなく、お米の旨みとやわらかく重なり合い
まるで焚き火のそばで温めたおにぎりをほおばるような
あたたかさを感じさせてくれます。

口に含むと、ふくよかな旨みが舌の上をゆっくり渡っていき、
後ろから杉のニュアンスが静かに追いかけてきます。
甘さは控えめで、骨格のある味わいながら、
最後はきれいにまとまるので
一杯から二杯、三杯へと自然に進んでしまいそうなバランスです。

合わせたいのは、実りの季節のちょっといい晩ごはん。
香味野菜をきかせた鶏つくねの照り焼き、
オリーブオイルで焼いた舞茸と里芋のオーブンロースト、
山椒をアクセントにした豚バラと長ねぎの中華炒め、
パルミジャーノをたっぷり削ったきのこのリゾットなど。
和・洋・中が混ざったテーブルでも、真ん中で味をまとめてくれます。

週末、鍋を囲む家族の食卓に。
友人が二、三人集まる家飲みの夜に。
「今日はちょっと秋らしいものを飲みたいね」という日に。

ほどよく熟した しぜんしゅ に杉樽の表情を重ねた、季節限定のたるざけ。
実りの秋らしい奥行きのある一杯を、ぜひゆっくり楽しんでみてください。