玉川 しぼりたて 生原酒　　1800ml

その年のお酒造りが、まだ「はじまり」の気配をまとっている頃。
お米の出来や水の表情をたしかめながら、
杜氏と蔵人たちが一筆目を描くように仕込むのが、こちらのしぼりたてです。

玉川のしぼりたては、その年いちばん最初に世に出る一本。
グラスに注ぐと、みずみずしい香りの奥に
フレッシュな旨みがぎゅっと詰まっているのが伝わってきます。

ひと口含めば、口中に広がるのは豊かなコクと
きゅっと輪郭をつくる酸の表情。
「若いからこその勢い」と「玉川らしいどっしり感」が同居した味わいで
一杯目から、ついもう少し…と手が伸びてしまうタイプの生原酒です。

手間を惜しまず丁寧に仕上げた原酒でありながら
肩ひじ張らず日常に使える頼もしさもあって
地元で長く愛されているのも頷ける一本。

合わせたいのは、少しだけ“気分の上がる”いつものごはん。
山椒を効かせた鶏もも肉のロースト、
香味野菜たっぷりの油淋鶏、
カリッと焼いたスペアリブに甘辛いソースをからめた一皿、
オイスターソースで炒めた青菜と厚揚げ、
バター醤油でソテーしたきのことじゃがいも。

週末にテーブルをすこしだけ賑やかにしたい夜や
友人がふらっと立ち寄る家飲みの時間に
大きめのグラスに大胆に注いで楽しみたくなるお酒です。

今年の玉川がどんな顔をしているのか。
しぼりたての一杯は、その答えを一番最初に教えてくれる存在。
冬の入り口の楽しみとして、じっくり味わってみていただきたい一本です。