玉川　にごり酒　　　1800ml

造り始めから一切の妥協なく仕上げられた
「しぼりたて」の姉妹として生まれながら
その佇まいはどこかやわらかく
肩ひじ張らずに楽しめる気配をまとっています。

グラスに注ぎ込んだ瞬間、白い霞がゆっくりと揺れ
淡雪を溶かしたような穏やかさが広がります。
口にふくむと、にごり酒特有の厚みはやさしい丸さに変わり
やわらかい余韻がすっと喉の奥へ流れ込むよう。
従来のにごり酒が持つ“どっしり感”を
玉川は“うつくしい軽快さ”へと導いていて
飲む人の気持ちをふっと軽くしてくれます。
そのバランスの良さは、初めてにごり酒に触れる方にも寄り添い
深く好きな方にも新しい発見をもたらしてくれるはずです。

「しぼりたて」が完全な生酒なのに対して
こちらの「にごり酒」は火入れを施したタイプ。
そのおかげで、開栓時に噴き出す心配が少なく
ボトルを軽く振ってから封を切れる安心感があります。
まずは振る前に、上澄みだけを少しだけ。
透明感のある部分だけを味わってから
そのあとでオリをゆっくり混ぜ
全体が静かな白さに満たされてからもう一度口にする。
ひとつのお酒のなかに、ふたつの表情が隠れていることに気づくのは
冬の夜のささやかな贅沢のようです。

ペアリングは、季節の移ろいを感じる料理が似合います。
白身魚の蒸し物に、柚子と少しの花椒を添えた一品。
蒸気の中に漂う香りが、にごりの柔らかい甘みと響きあい
口の中で冬の景色を描くように広がります。

また、カリフラワーと白ねぎをローストし
アンチョビとオリーブオイルを軽くまとわせた洋皿も好相性。
香ばしさと旨味の重なりに
玉川のやわらかなコクが寄り添うと
肩の力が抜けるような心地よい“冬の夕食”が生まれます。

淡い白さの中に、静かな躍動をそっと宿す玉川「にごり酒」
今日のあなたのテーブルに、やさしい光をひとすじ落としてくれますように。