鶴齢 純米 しぼりたて生原酒　　720ml

冬になると、そわそわしながら待ってしまう一本。
新潟県から届いたのは、醪を搾ってすぐ
槽口から流れ出したお酒をそのまま濾過して瓶に詰めた
無加水・無殺菌の純米しぼりたて生原酒です。

グラスに注ぐと、まず感じるのは、
搾りたてならではのフレッシュさをまとったお米の香り。
すりおろしたりんごや、搾りたての果汁を思わせる
みずみずしさがふわりと立ちのぼって
「冬が始まったな」と静かに気分を切り替えてくれます。

ひと口含むと、純米らしいお米の旨みが、
ぎゅっと詰まったままストレートに届くような感覚。
新酒らしいいきいきとしたニュアンスは
角のある“荒さ”ではなく、
ちょうど炊きたてごはんの湯気のような
生命力のあるあたたかさとして感じられます。
厚みのある味わいなのに、飲み疲れしにくく、
「もう少しだけ」とついおかわりしたくなるタイプの生原酒です。

合わせたいのは、特別な記念日のフルコースよりも、
冬の日常に寄り添ってくれる、ごはん寄りのおかずたち。

湯気の向こうでグツグツいっている白菜と豚バラのミルフィーユ鍋
お出汁のやさしい旨みと、鶴齢のしぼりたてのボリューム感が、
テーブルの真ん中でちゃんと手を取り合ってくれます。

週末のブランチなら、
出汁巻き玉子と焼き鮭、具だくさんのお味噌汁に、
すこしだけ冷やした鶴齢を。
昼下がりから始まるゆるい“ごほうび時間”に、ぴったりの組み合わせです。

家族や友人と囲む鍋の夜、
仕事帰りに誰かの家に集まって、
買ってきた惣菜にひと手間だけ加えたテーブル。

そんな「ちゃんと日常」の真ん中に
冬のあいだだけ顔を出してくれるこのしぼりたてがあると
いつもの会話が少しだけあたたかく、長く続いていきます。

冬のはじまりに、一度グラスを満たしてみてください。
鶴齢 純米 しぼりたて生原酒が、
今年の“冬モード”へのスイッチになってくれるかもしれません。