玉川 純米吟醸 福袋　　720ml

お米の出来も空の機嫌も
毎年ちがう顔を見せるのがお酒造りの世界。
どれだけ経験を積んだ杜氏でも
「毎年一年生です」と笑うのは
その年だけのお米と向き合う覚悟があるから。

新酒があがるまでは造り手も飲み手もどこかそわそわ。
「今年はどんな味になるだろう」と胸の奥が静かに高鳴る季節です。
そのドキドキをそのまま包むように生まれたのが「福袋」
その年いちばん最初に生まれる純米吟醸をそのまま瓶に閉じ込めた生原酒。

一口目は青りんごの皮をそっと削ったようなみずみずしさ。
つづいて、お米の甘みがほのかに灯り最後はすっと切れていく
静かな余白が美しい辛口です。
お料理は年末年始のにぎやかな食卓に寄り添う
ふだんのごちそうがよく似合います。

中華なら白ねぎをたっぷりのせた鶏むね肉の冷菜や
山椒がほのかに香るじゃがいもの細切り炒め。
オイルやスパイスの余韻を
福袋のキレがすっと整えてくれます。

洋食ならローズマリーをまとわせたローストポークや
ラザニアのように少し温かみのある一皿と。
まっすぐな辛口がこってりを軽やかにほどいてくれます。

誰かと囲むテーブルの真ん中に、そっと置いて、
「今年はどんな一年にしようか」と、
ゆるやかに言葉を交わせるような一本をお楽しみください。