なかむら　手造り甕仕込み　1800ml

芋焼酎「なかむら」は、温度で表情を変える一杯です。
お湯割りにすると、ふわっと立ちのぼる甘く香ばしい香りが
台所の灯りのように心をあたためてくれて、ロックや水割りにすれば
絹をなでるようになめらかな口あたりが、静かな夜にそっと寄り添ってくれます。
上品でやさしい香りと、奥行きのある味わい、そして長く続く穏やかな余韻
――手造りならではの丁寧な仕事が、グラスの中にしっかりと息づいています。

その土台になっているのが、鹿児島という活火山の土地と向き合って生まれた「カルゲン農法」。
カルシウムやマグネシウムが不足しがちな火山灰土壌に
必要なミネラルをきちんと補うことで、健やかに育った鹿児島県産の米・ヒノヒカリが生まれます。
このヒノヒカリで米麹を仕込み、昔ながらの手造り製法でじっくりと焼酎へと育てあげたものが、「なかむら」。
素材と人の手しごとが静かに重なり合って生まれた、芯のあるやわらかさが魅力の一本です。

合わせたいのは、背伸びしすぎないけれど、少しだけ気分を上げてくれる日常のごはん。
お湯割りには、炙った長ねぎと鶏つくねの山椒添えを。
香ばしく焼けたねぎの甘みと、つくねの旨味に
温めた「なかむら」の甘くやわらかな香りが重なって、冬の夜の食卓がゆっくりほどけていきます。

ロックや水割りなら、オリーブオイルで焼いた蓮根のソテーに、パルミジャーノをひとつまみ。
蓮根のシャキッとした食感と、チーズのコクに、
冷やした「なかむら」の澄んだ飲み心地がよく合い、和とも洋ともつかない、今っぽい一皿になります。

中華寄りの気分の日には、香菜を効かせた豚しゃぶサラダを。
ごま油と柑橘を合わせたドレッシングに、
芋のやさしい甘みがすっと馴染んで、仕事帰りにみんなで囲むテーブルにもぴったりです。

特別な記念日ではなく、少し早く帰れた平日の夜や、予定を詰め込まなかった週末の夕方。
「なかむら」は、そんな日常のひとコマにそっと寄り添いながら、
一日の終わりに「今日はいい時間だったな」と思わせてくれる芋焼酎です。

今夜はどんな料理と、どんな空気のなかで、この一杯を迎えますか。