獺祭 未来を作曲 - DASSAI Composing the Future 720ml

このお酒の誕生には偶然と必然が美しく折り重なった背景があります。
舞台はオーストリア　ウィーン。
寿司店で一杯の「獺祭」を飲んだことをきっかけに
その魅力に深く惹かれた人物がいました。
彼の名は、「オーストリア連邦産業院総裁 ハラルド・マーラー氏」
獺祭の味に感銘を受けやがて
「日本とオーストリアの文化を結ぶ酒をつくれないか」と
獺祭に直接声をかけられたそうです。

その想いを胸に、日本・山口県の蔵へと足を運ばれたマーラー氏。
2025年の大阪・関西万博を見据え
オーストリアパビリオンのコンセプト「未来を作曲」をテーマに
音楽と発酵を融合させた前例のない試みが静かに始まりました。

その象徴が、「獺祭 未来を作曲」
醸造の過程で発酵中のもろみに聴かせたのは
オーストリアが誇る
楽団・ウィーン・フィルの精鋭による
弦楽四重奏「フィルハーモニック・テイスト」と、
日本・大阪の「日本センチュリー交響楽団」による
フルオーケストラ演奏。
選ばれた曲は、ヨハン・シュトラウス2世の「入江のワルツ」——
旋律がゆるやかに、時に優雅に発酵の気泡に重なりながら
獺祭はゆっくりと姿を変えていきました。

このお酒には、風味以上の何かが宿っています。
それは音楽を“ただ聴く”だけではなく
“共に醸す”という体験から生まれた時間の記憶。
異なる文化を持つふたつの国が
ひとつのお酒に向かって手を伸ばしたという軌跡が
しずかに味わいの奥に横たわっています。

味わいは、獺祭らしい透き通った甘やかさとともに
クラシックの旋律を思わせる構成力と深さ。
余韻は穏やかに音が遠くへ消えていくようにふわりと流れます。

ペアリングには
クリームチーズを巻いたスモークサーモンのカナッペや、
軽く塩を振ったローストポークに白桃のソースを添えて。
和の繊細さにも、洋のまろやかさにも寄り添います。

好きな音楽を流しながらグラスを傾ける時間。
あるいは、大切な人と過ごす特別なディナーのはじまりに。
「未来を作曲する」というテーマのもとに生まれたこの一本は、
これから交わされる物語の“はじまりの一音”に
なってくれるかもしれません。

音楽が心を結ぶように、獺祭 未来を作曲もまた
国境を越えて人と人を結ぶ存在でありたい。
そう願いながら、株式会社獺祭はこの酒を世に送り出しました。

どうぞ、この特別な一杯に耳を澄ませてみてください。