伊根町 夏の想い出 1800ml

2000年に仕込まれ焼酎麹（白麹）で丁寧に醸された
ちょっと特別な夏の一瓶。
長い時間をかけて育まれた味わいは
白麹由来のクエン酸によるレモンのような爽やかな酸味と
米のやさしい甘みが交差する甘酸っぱい余韻が魅力です。
まるで、夏の終わりにふと感じる切なさのように
飲むたびに心に残る輪郭があります。

炭酸水で割れば、ぐっと清涼感が増してのどごしも軽やかに。
氷を浮かべてロックでゆっくりと
あるいはストレートでそのままじっくりと
――どんな飲み方にも、それぞれの良さが顔を出します。

こちらの魅力は、味わいだけではありません。
ラベルに描かれたのは「まだ帰りたくない」そんな夏の名残りの感情。
ふと、遠回りして帰ってみたくなるあの夕暮れの気持ちを、
そのまま瓶に詰め込んだような佇まい。

ペアリングには、レモングラス香るアジア風の鶏から揚げや、
カレー風味のフリットなど、
香りと塩味のバランスがとれた料理がおすすめ。
ミントを添えた冷たい春雨サラダとも好相性です。
蒸し暑い日の夕暮れに、風鈴の音がかすかに聞こえる縁側で。
あるいは夜風にあたりながら静かにグラスを傾けて。

「帰りたくない」と思える時間があること。
それこそが、何にも代えがたい夏の記憶なのかもしれません。
そんな気持ちとともに、
この一杯を大切な人へ贈ってみるのも、
また粋な夏の過ごし方かもしれません。