MIZUIRO 芋 41°　　500ml

千本桜熟成ハマコマチのもろみを常圧蒸留する過程で、
ごく限られた時間にしか現れない――
甘やかで、やわらかな香りの層。
その一瞬の“蒸留の中間点”だけをすくい取った酒質です。

香りは、メロンやバナナ、遠くにバラの花。
口にふくめば、すうっとした透明感の奥に
ラムネ菓子のような軽やかな甘みがひらき
炭酸で割ると夏の午後に吹く風のように
はじけて消えてまたやってきます。

アルコール度数は41度。けれど、ただ強いのではなく、
香りを保つための芯として、その度数が設えられているのです。

器にも物語があります。
このラベルに描かれている花文様は
宮崎の陶芸家・園田空也さんによるスリップウェアの図案。
連なる花は「ご縁」や「挑戦」そして「調和」の願いをたたえています。
目にして、手にして、贈って。
ことばでは届かない想いも、そっと包んでくれるようです。

おすすめの飲み方は、炭酸割り。
氷を浮かべ、ほんのすこしだけレモンの皮を添えて。
合わせるなら、ミントや青じその香る料理を。
茹でたとうもろこしにオリーブオイルをひとさじ
そんな素朴な一皿とも、きっとよく合います。

晴れた日も、雨の夜も。
気持ちをすこしだけ軽くしたいとき、
どうかそっと傍に置いてください。