神雷　番外編「木桶生もと純米酒」　 720ml

使用しているのは、広島県産の酒米「萌えいぶき」。
精米には、米の外側を丁寧に削りすぎず
内側のポテンシャルを引き出す「真吟精米」を採用。
そして、仕込みは手間と時間のかかる「生酛造り」
さらに仕込みには木桶を使用し
自然な発酵環境の中でじっくりと育てられました。

こう書くと、いかにも骨太でクラシックな酒を想像するかもしれません。
しかし神雷 番外編はちょっと違います。
アルコール度数は12%。
低めに設計されているのに、味わいに芯がある。
例えるなら、体幹の通ったダンサーのような酒。
軽やかに動くけれど、ブレない重心がある。そんな印象です。

香りは穏やかで、口に含むとほんのり甘みと酸が広がり
すっと引いていく後口。
くどさはなく、でもすぐに忘れてしまうような軽さでもない。
食事に寄り添いながら、静かに印象を残します。

茹でた空芯菜と干しえびのナンプラー炒めや
焼き茄子と味噌のディップなど、
やや香ばしく旨味のあるおかずがおすすめ。
和食だけでなく、アジアンな一皿とも好相性です。

まだ明るさの残る夕方に、音楽をかけながら台所で支度をして
友人がひとり、またひとりと集まってくる。
そんな小さな食卓に、このお酒がひとつあるだけで、
会話のリズムがすこしやわらかくなるような気がします。