綿屋 純米吟醸 小僧佐藤農場 山田錦　1800ml

今回ご紹介する「綿屋 純米吟醸 小僧佐藤農場 山田錦」は
その名の通りこの地の自然と共に生まれた一本。
使用しているのは、山田錦栽培の北限ともいわれる宮城の地で
佐藤農場が手塩にかけて育てた山田錦。
豊かな山の水が米を育て、その米がまた、酒になる。
その循環のなかで生まれたこのお酒は、
原材料から仕込み水にいたるまですべて地元由来という
強い芯を持ちながら、味わいはあくまで静かで繊細です。

グラスから立ち上る香りは控えめで、けれど上品。
口に含むと、すっと透き通った旨みとともに
やさしい酸がなめらかに広がっていき飲むたびに少しずつ
輪郭が浮かび上がってくるような、澄んだ存在感があります。

コンセプトワードは
「食中酒、さらに進めて、料理と仲睦まじい“食仲酒”へ」
あさりと旬菜の蒸し煮や
鶏むね肉の山椒だれ和えと合わせてみてください。
素材の持つやさしい旨味を引き立てながら
お酒の輪郭もより深く感じられるはずです。
塩気や油を使いすぎない料理と合わせると
お酒の透明感と調和して、食卓全体に静かなリズムが生まれます。

夜の始まりより少し手前。
ひと仕事終えたあとまだ少し明るさの残る窓辺に
グラスと器を並べて、深呼吸するようにひと口。
音楽もテレビもいらないような時間。
そんなふうに、暮らしの間を大切にする人にこそ届いてほしいお酒です。