宗玄 純米 八反錦 ひやおろし　720ml

能登の最果て、石川県珠洲市にある宗玄酒造。
奥能登最古の蔵として時を重ねてきたお蔵から
秋を告げる「八反錦のひやおろし」が届きました。

春に生まれたお酒は、夏をひとつ越えることで
角の立った勢いを静けさへと変えています。
香りは、青竹を割ったときにふわりと漂う清涼感や
朝露を含んだ若葉の気配を思わせます。
口に含めば、さらりとした絹地のような舌触りの奥に
炊きたての白米の湯気に似たやわらかな甘みが広がり
やがて柚子皮のような軽やかな酸が全体を引き締めます。
余韻には、ほうじ茶のような渋みが静かに残り
味わいに落ち着きを与えます。

合わせたいのは、秋の日常に寄り添う家庭料理。
鯖の塩焼きと大根おろしには、酸と旨みが寄り添い
すっきりとした後口を運びます。
舞茸の炊き込みご飯と合わせれば米の旨みが響き合い
秋の実りを重ね合わせるような調和を見せます。
さらに小松菜と油揚げの煮浸しと合わせれば
だしの滋味と酒の柔らかさが一体となり
食卓に穏やかな余韻をもたらします。

「宗玄 八反錦 ひやおろし」は、和の静けさで季節を映す一本。
ふだんの食卓に添えるだけで
秋の日々をしっとりと深めてくれるでしょう。