杜の蔵 純米吟醸 ひやおろし 1800ml

春に生まれた酒が、夏の光と静けさを受けとめながら
蔵の中でゆっくりと息づく。
そして秋風が立ちのぼる頃やわらかく目を覚まし
ようやく盃にそそがれる。
――それが杜の蔵の「純米吟醸 ひやおろし」です。

香りは、涼やかな朝の空気を思わせる清らかさ。
口に含むとなめらかに磨かれた石のような質感が広がり
ほどけるように旨みが流れていく。
力で押すのではなくしなやかな余白の中に
確かな厚みを抱き静かな余韻を残します。

寄り添う料理は、日常の食卓にふと差し込む小さなご馳走。
秋の野菜を煮込んだポトフや、鮭ときのこのクリーム煮。
青梗菜と豚肉の炒めもののような素朴な皿も
このお酒と重なれば不思議と深みを帯びた景色になります。

夜が少しずつ長くなるこの季節。
仕事を終えて空を見上げるときも
家族や友人と語らう食卓にも
このお酒はそっと寄り添い
時間をやさしく照らしてくれるでしょう。

季節を経て育まれた「杜の蔵 ひやおろし」
その一杯は、秋という移ろいを抱きしめるように
静かであたたかな余韻を残します。