令和七年製 新焼酎 蒸留即詰 呑酔楽 番外品2025　25度

鹿児島・大隅半島の大崎町に蔵を構える天星酒造。
その代表銘柄「呑酔楽」から
この季節だけの特別な一本が届きました。

蒸留直後の原酒を、無濾過のまま加水し瓶詰めした“蒸留即詰”。
かめ壺でじっくりと熟成される前に味わう
まさに焼酎の「生まれたて」です。
口に含めば、新酒特有の微かなガス感とともに
どっしりとした芋の香味が広がり、
後口は意外なほど切れよく、硬派で潔い印象を残します。

呑酔楽シリーズは、通常であれば最低1年以上をかけ
かめ壺で眠りにつきます。
まろやかさが増すその熟成前にしか出会えないのが、この「番外品」。
まだ荒削りな部分もあるからこそ
鮮烈で濃厚な風味がそのまま瓶の中に息づいています。
それはまるで、完成前の原稿にしかない瑞々しい筆致のよう。
時間が磨く前の一瞬のきらめきを、グラス越しに感じられる１本です。

飲むたびに鮮烈な芋の息吹が立ち上り
やがて清らかな切れ味に変わって消えていく。
その余韻は、季節のうつろいと同じように
いましか味わえない時間を確かに刻んでくれます。

食卓に置けば、日常の景色を少しだけ特別に変えてくれるお酒。
どうぞこの一瞬を逃さずに、心ゆくまでお楽しみください。