生もとのどぶ 無ろ過生酒 1800ml

奈良の久保本家酒造が醸す「睡龍」より
季節を彩る一本──『生もとのどぶ 生酒』。
阿波山田錦と日本晴を磨き
古式の生もと造りで仕上げた純米酒に
たっぷりのおりをそのまま抱かせて瓶に詰めた
無濾過の活性にごりです。

盃を満たすと、やわらかに広がるのは
柑橘を思わせる爽やかさと
ヨーグルトのような穏やかな香り。
口に含めば、なめらかな入り口のあと
細やかな泡が弾けるように舌を転がり、
濃厚な旨味がふくらみます。
強い酸と辛口のきれが全体を引き締め
にごりの白濁を重さではなく清らかな厚みとして感じさせてくれる。
力強さとやさしさがひとつになった、印象深い味わいです。

素朴な夕餉には「肉じゃが」。
甘辛い煮汁に酒の辛口がよく合い
食後感を軽やかに整える。
秋の夜長には「さつまいもの天ぷら」
ほっくりとした甘みを酸が引き締め、箸を進ませます。

『生もとのどぶ 生酒』は、にごりの豊かさと
生もと造りの力強さを纏いながら
不思議と飲む人にやさしく寄り添う一本です。
まるで秋の夜、虫の声に耳を澄ませながら
灯りの下で過ごす時間のように
濃さと静けさが同居する。
そんな情景を思い出させてくれるお酒です。