【2025年　新焼酎】超にごり麦汁原酒44度　720ml

今期いちばん最初に蒸留された麦焼酎を、
あえて何も足さず、何も引かず──
44度の原酒のまま瓶に詰めました。

無濾過ゆえの白濁は、まだ若い命の証。
グラスに注げば、立ちのぼるのは香ばしい麦の香り。
口に含むと、濃厚でビター。
奥行きのある旨味と、かすかに残したガスの刺激が
まるで夜更けのジャズのように、静かに体に響いてゆきます。

骨格がしっかりとした造りなので、
お湯割りにすれば芯の通った麦の存在がぐっと際立ち、
香りがふわりと立ち上がります。
寒い夜に湯気ごと包み込むような一杯を、ぜひ。

液面に浮かぶオイルやおりは、
新焼酎の“うまみ”がそのまま息づいている証。
見た目の濁りもまた、自然の恵みのひとつです。
開封後は時間を置かず、できるだけ早めに。
その瞬間だけの輪郭を味わってください。

合わせるなら、少し香ばしい料理を。
焼きサバの味噌煮、クミンをきかせたポテトサラダ、
黒胡椒をふった角煮や、バター醤油のきのこ炒め。
どんな家庭のテーブルにも似合う、肩ひじ張らない相棒です。

今日という一日の余韻を、
すこしだけ深くしてくれる一杯。
“パンクでいて、どこかやさしい”──
そんな麦焼酎の素顔を、どうぞそのままに。