至（いたる）純米 1800ml

逸見酒造が目指すのは「手を足さず、素顔のまま」。
島の風と水に寄り添いながら仕込んだ〈至〉は
その想いをまっすぐに映す一本です。

新潟県産の五百万石で醸し
しぼりたてをアルコール15％に整えてから生詰。
ほのかな吟香がやさしく立ち、口あたりは綿雲のように軽やか。
米のやわらかな甘みと、純米らしい旨みがすっと流れ
ほどよい酸が輪郭を整えて、静かな余白を残します。

温度で表情は軽やかに変わります。
よく冷やせば、ガラスの器のような透明感。
ぬる燗（45〜50℃）にすると、ふくらむ旨みが穏やかにひろがり、
食卓の会話のテンポまで、少しやさしくしてくれます。

合わせる料理は、肩ひじ張らないちょっと良い日常で。
出汁のきいたお浸しやだし巻き卵、焼き秋刀魚にすだちをひと搾り。
絹ごし豆腐の生姜あん、白身魚のフライに自家製タルタル。
洋なら、セロリと林檎のサラダや
ハーブを効かせたチキンローストも好相性。
中華なら、青菜の塩炒めや海老ワンタンのスープとどうぞ。

飾り立てず、でも確かな満足感。
一日の終わり、佐渡から届いた素直な旨さが
暮らしにやわらかな灯りを点してくれます。