独楽蔵 生もと純米 TAHITO 1800ml

ミルクキャンディーのようなやさしさの中に、お米の旨みが静かに溶けていく。
ひと口ふくめば、酸がすっと伸びて、口の中が整って
完熟手前のバナナのように穏やかで、でも芯はちゃんとある。

温度を少し変えるだけで、味わいも表情も変わります。
冷やせば凛としてきれいに、常温では甘みと旨みが重なってまろやかに。
ぬる燗にすると、やわらかな丸みが出て、夜がゆっくりと進んでいくようです。

平日の夜ごはん。
冷蔵庫にある鶏むね肉で作るクミンとレモンのソテー。
香ばしさを少し残した玉ねぎと合わせれば
TAHITOの酸がきれいに引き立ちます。

ナスとひき肉のカレー炒めには、ぬる燗を。
スパイスの熱をやわらかく包み、余韻にふっと甘みを残してくれます。
週末の夜なら、セロリとツナのマリネをつまみながら常温で。
仕事の話や、どうでもいい話をしながら、グラスが自然と進むはず。

派手さではなく、心がほどけていくような穏やかさがある。
食卓の明かりの下で、料理と会話と時間の流れに寄り添うお酒。
そんな一杯が、独楽蔵のTAHITOです。

今日も一日の終わりに、お湯を沸かして、徳利をそっと湯にあてる。
そのひと手間が、きっと暮らしをあたたかくしてくれます。