仙禽 モダン 参式（発泡原酒）720ml

十一月。
空気の粒がゆっくりと冷たくなり
街の灯りが一段とやわらかく見える季節。
そんな夜に似合うのが、「仙禽 モダン 参式」です。

瓶内二次発酵による繊細な泡が、グラスの中で静かに踊り、
にごりの中に潜む光をそっと照らし出す。
ひと口ふくめば、白い花を思わせる香りとともに、
やわらかな酸が舌の上でほどけていきます。
その奥から顔を出すのは、淡いミルクのような質感と、
まるで冬の朝に射す陽のひと筋のような、清らかな甘み。
フレッシュでありながら、どこか包み込むようなあたたかさがある。

合わせたいのは、少しハイカラな秋の洋食。
ホタテのグラタン、キノコとチーズのリゾット、
鴨のローストや栗を添えたポークソテーのような、
バターの香りがふわりと立ち上がる一皿。
炭酸のリズムがその香ばしさを引き立て、
食後にはナッツを散らしたパンナコッタを。
泡の余韻が、静かな幸福の輪郭を描きます。


秋の深まりとともに、心を静かに解きほぐしてくれる一杯。
泡が静かに弾けるたびに、
季節がゆっくりと進んでいくことを
やさしく教えてくれるお酒です。